7月上旬に西日本を中心に記録的な豪雨が発生したことを受け、名張市から広島県熊野町へ職員が派遣される。派遣されるのは避難所運営に関わる職員2人と、被災者を訪問し、健康調査をする保健師1人。派遣期間はそれぞれ8月4日から8日と12日から18日。【市長の激励を受ける(左から)山崎さん、米本さん、後藤さん=名張市鴻之台1で】

 避難所に派遣されるのは、自ら志願したという市民部収納室の米本圭佑さん(25)と後藤紳吾さん(26)。米本さんは「少しでも被災された方の力になりたい」、後藤さんは「柔軟な対応をしたい」と話した。

 保健師として派遣されるのは健康・子育て支援室長の山崎美穂さん(49)。健康調査を行うほか、役所の日常業務を手伝うという。「自分の健康管理にも注意しつつ、有事の際にどんなことができるのか、名張のためにも学んできたい」と話した。

 今回の派遣は今年3月に国で制度化された「被災市区町村応援職員確保システム」により、県が広島県熊野町の「対口支援団体」に決定され、マンツーマンで支援を行っていくために、県や県内各市町村から応援職員を派遣する制度を利用したもの。7月18日にも、同市からは家屋調査のために職員を1人派遣している。

 出発を前に亀井利克市長は「被災期間は長期となっており、向こうの皆さんもお疲れだと思う。連携を密に頑張ってほしい」と激励した。

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