伊賀神戸駅近くに伊賀市がバス転回場として借りた土地を巡る問題で、市議会の議員政治倫理審査委員会は6月14日、中岡久徳議員(70)に対し親族が役員だった土地所有会社との契約に関与したとして、条例に基づき一番重い措置の「辞職勧告」が相当とする調査結果をまとめた。安本美栄子会長が近く岩田佐俊議長に報告書を提出する。【条例の違反事項について検証する政倫審のメンバー=伊賀市役所で】

 政倫審は5回目で、この日で終了。委員らは契約内容のうち、中岡議員が少なくとも土地の面積に関して「市の意向を伝えた。所有者にどうですかと考えを聞いて、また市に伝えた」などと発言したことなどが、政倫審条例で規定する「議員の親族が役員の契約などに関し一切関与しない」「市民全体の代表者として、品位と名誉を損なう一切の行為をしないこと」に抵触すると全会一致で判断した。

 政倫審の前に同問題を調査した百条委の証人喚問では、市側の交渉役だった産業振興部次長が面積と借地料、契約期間の交渉は全て中岡議員を通じて行ったことを認めている。これに対し、中岡議員は百条委と政倫審で契約への関与を否定しており、金額と契約期間については「提示を受けた記憶がない」などと答えている。