聴覚障害のある人が、市役所窓口などでスムーズにコミュニケーションが図れるよう、名張市は6月1日から磁気で文字を書く筆談器22個を増設する。【磁気式の筆談器を手にする消防職員=名張市鴻之台1】

 庁舎内にはこれまで4個が設置されていたが、更に5個を増設。市立病院や救急車内などにも新たに設置する。大阪府八尾市在住で、名張市出身の森下和美さんが「障害福祉の充実に役立ててほしい」と、2016年12月に寄付した500万円の一部を使用した。

 名張市消防本部では、今回の筆談器採用について「これまではホワイトボードを使用してきたが、雨が降ると消えてしまう。磁気式だとどんな天候でも対応できるので、さまざまな災害時にも使いやすいと思う」と話している。

 市の障害福祉室によると、現在市内で聴覚障害または平衡機能障害があり身体障害者手帳を交付されている人は337人。昨年11月からは、県内で初めてタブレット端末でSNSアプリの動画通話機能を使って「手話通訳対応サービス」を運用開始するなど、福祉サービスの充実を今後も図るという。