大相撲夏場所(両国国技館)千秋楽の27日、伊賀市出身で西前頭十一枚目の千代の国(27)=九重=は12勝3敗の成績を残し、自身初の敢闘賞を受賞した。

 今場所は初日から白星を重ね、九日目で勝ち越しを決めていた。この日の取組は輝(高田川)を突き落としで破り、白星の数を幕内で自己最高の12に伸ばして三賞受賞に自ら花を添えた。

 受賞インタビューでは「(12勝は)自分でもびっくりするくらい、いい成績なのでうれしい。今場所はしっかり当たって先手を取って動けていたし、落ち着いて相撲が取れていた。また、稽古を頑張って、万全の状態で来場所に挑みたい」と語った。

 名張市立北中学校時代の恩師で、柔道部顧問の濱野博臣さんは「立ち合いでの突き押しに加え、流れに応じた取り口もみせたし、最後まで自分の相撲を取り切った。名古屋場所では更に上を目指してほしい」と教え子の活躍を喜んだ。

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