伊賀市が伊賀神戸駅近くに借りたバス待機場用地の契約を巡る問題で、市議会の百条委員会は3月30日、市側に働きかけをした疑いが指摘されている中岡久徳議員(70)に証人尋問を行った。行政との交渉の有無や契約内容を市側に提示したかについて、中岡議員はいずれも否定した。【証言前に起立して宣誓をする中岡議員=伊賀市役所で】

中岡議員の証人喚問は2度目。契約の期間と金額を市側から聞いたことがあるかとの問いに「いろいろ話を聞いて、向こう(土地所有会社)に伝えたことはあるが、あまり記憶にない」と述べた他、「私が判断するものではない。肝心なことは当事者(土地所有会社)と会って話をして頂いたらということだった」などと答えた。

また、委員から「(市の担当者に)所有会社の社長に直接話をしたらいいと伝えていたら問題は起きていなかったのでは」との指摘には「そう言われると不徳の致すところかなと思う。議員をしているので、安易に話ができるのかなと思った」と話す場面もあった。

市が賃貸借契約を結んだ土地は中岡議員の親族が役員を務めていた会社が所有。契約前に土地を売却した所有会社も別の親族が経営していた。市側の交渉担当だった産業振興部の次長は証人尋問で「中岡議員を通じて話をした」と証言している。

1月5日に開始した百条委の実質的な調査は今回で終了。17回開催し、延べ16人が証人、延べ17人が参考人として出席した。正副議長選などを実施する4月13日予定の市議会臨時会で最終報告する。