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 建物への閉じ込め事案に的確に対処できるよう伊賀市と名張市の両消防本部が2月14日、ドア破りに特化した合同訓練を開いた。訓練には住宅建材メーカー・リクシル名張工場(名張市蔵持町芝出)が生産するドアを提供し、実際にドアを壊して開放手順を確認した。【訓練でドアを破る消防隊員たち=名張市蔵持町芝出で】

 両本部は毎年1回、合同訓練を実施。閉じ込め事案は独居世帯の増加などから最近増加傾向にあるといい、ドアの破壊を最小限に抑えながら迅速な救助をしたいと、同工場に協力を仰いだ。
 訓練は同工場で開き、消防隊員約50人と、工場職員約10人が参加。隊員たちは工場職員からドアの製造過程や施錠の構造などの説明を受けた後、材質や鍵の個数、ガラスの強度など、防犯性能の違う3種類のドアをバールやカッター、ハンマーなどを使って破り方を模索した。
 名張市消防本部の的場孝之・消防救助室長は「頭で考えるよりも、体で試めし、体験するのが一番。今後の救助活動に生かしたい」と話した。
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