180118_11.jpg 「飼育員になりたい」という夢を抱いていた、名張市百合が丘出身の川島伶未さん(24)。馬と出会い、そして馬と接する手法「ナチュラルホースマンシップ」に出会い、北海道の大地で調教師として活躍している。【ホースショーでの川島さん=北海道帯広市で(提供写真)】


 幼いころから動物好きで、中学に入学すると市内の乗馬クラブに1年間通った。高校卒業後は動物の専門学校に進学し、2年生の選択コースでホースコースを専攻、世話の仕方や乗馬を学んだ。卒業後は、乗馬のインストラクターを目指し、いなべ市の「北勢ライディングファーム」に就職した。

 そこで、馬の習性や行動を利用してコミュニケーションを図る手法「ナチュラルホースマンシップ」の日本での第一人者、持田裕之さんの存在を知った。2年前の夏、持田さんに会いに北海道帯広市へ行き、「馬にリードをつけていなくても言うことを聞く」「おいでと言えば来る」様子に衝撃を受けたそうだ。

 翌年の春、研修生として、持田さんが営む「ヒロユキ・モチダ ホースマンシップ」の門をたたいた。1年間そこで学び、昨春からは調教師として就労している。馬の世話や乗馬レッスンはもちろんのこと、芸を披露するホースショーにも出演している。

 川島さんが現在世話をしている馬は5頭。1日の始まりは早い。午前5時半に起床し、同6時半には餌付け、8時からは放牧と厩舎掃除、その後に調教。昼の餌付けの後は午後4時まで再び調教。更に夕方の餌付けと7時に夜の餌付けをする。毎日がこのルーティンだ。

 もちろん、栄養や馬の体づくりも考える。ショーの時には、馬たちは川島さんの指示に従い、前足を上げたり伏せたり。難しいと言われている3頭と川島さんが横並びになり、並走することだってできる。これも馬との信頼関係が成り立ってこその賜物だ。

 「人といるより馬といる時間が圧倒的に多い」と笑う。自分より大きいので力ではかなわないのに、ちゃんと状況を受け入れて接してくれるところが可愛くてたまらないそう。「いつか自分で牧場を立ち上げ、地元でもホースショーができたら」と目を輝かせた。

2018年1月13日715号2・3面から