171228_12.jpg 「正月堂」とも呼ばれる伊賀市島ケ原の観菩提寺で、元旦の参拝者に配る祈願札「福ノ神」の準備が続いている。「無事に新たな1年を迎えたお祝いの札」と話す青山夏樹住職(81)にとって、毎年暮れの欠かせない作業の一つだ。【使い慣れたばれんを手に「福ノ神」を刷る青山住職=伊賀市島ヶ原で】


 福ノ神は大きさが縦33㌢、横24㌢の和紙。100年以上使い続けているという版木には、七福神の大黒天や恵比須、門松やタイなどが刻印されている。

 作業場は参詣者の幸せを思いながら一枚ずつ丁寧に刷るため、寺務所奥にある静かなを使う。福ノ神は大みそかの午後11時24分20秒から始まる除夜の鐘(一般参加可)がつき終わった元旦午前0時から先着300人に授与する。

 迎える新年について、青山住職は「真面目な年になってほしい。嘘ばかりの世の中では駄目」と願った。

 同寺の本堂には33年に1度しか開帳されない秘仏の十一面観音が安置されており、楼門と本堂とともに国指定の重要文化財となっている。

 また、奈良東大寺二月堂のお水取りに先駆け、2月11日と12日には伝統行事「修正会」がある。

2017年12月23日付714号2面から