171221_11.jpg 「毎日、好きなゴルフができるのは父のおかげ。感謝しています」と、はにかみながら話す、名張市滝之原の藤岡壱成君(16)。高校ゴルフ界の名門とされる興国高校(大阪市天王寺区)の2年生で、このほど兵庫県で開かれた「第38回関西高等学校ゴルフ選手権決勝大会」高校男子の部で入賞し、来春に滋賀県で開かれる全国大会への出場を決めた。【練習に打ち込む藤岡君】


 小学4年の時に父浩二さん(56)の知り合いのレッスンプロにゴルフを習い始め、名張市立北中学校3年の時には「第11回三重テレビカップジュニアゴルフ大会」で優勝。高校入学後はゴルフ部に所属し、仲間とともに練習に励んでいる。

 関西大会は11月21、22の両日に開かれ、93人が参加。上位23位までが「全国高等学校ゴルフ選手権春季大会」に出場できるが、藤岡君はトップから6打差の通算4オーバー148のスコアで見事に通過した。

 現在、部活で約3時間練習した後も、帰宅後に市内の練習場に通い、午後9時半ごろまで約300発の球を打っている。身長163㌢、体重63・5㌔と、部員の中でも小柄な方だが、小学3年まで習っていた空手のおかげで、腕や肩の筋肉が発達したといい、ドライバーの飛距離は平均280ヤードと、部内でもトップクラスだ。

 「関西大会では終盤のホールで、ドライバーショットを林の中に打ち込んで大ピンチでしたが、動揺せずにパーを拾った。高校に入ってメンタル面でも成長しましたね」と浩二さん。練習場への送迎や、週2回行うゴルフ場での練習ラウンドではカートも運転し、藤岡君を支えている。

 全国大会の会場となる富士スタジアムゴルフ倶楽部(甲賀市)は、昨年の練習ラウンドで、332ヤードある13番ホールで見事にホールインワンし、パーより3打少ないアルバトロスを記録した縁起の良いコース。大会は予選、決勝と3日間のプレーになる。藤岡君は「最低でも10位以内、できれば優勝争いに食い込みたい」と意気込んでいる。

2017年12月9日付713号2面から

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