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 伊賀市消防本部は6月24日、2件の建物火災で消防隊到着前に初期消火し、被害の拡大を防いだ住民4人に感謝状を贈った。【感謝状が贈られた小沢さん(左端)ら=伊賀市緑ケ丘東町で】

 4月9日午後10時ごろに同市比自岐であった住宅火災では、隣に住む自営業の堀岡孝さん(57)が炎の明かりに気付いて建物内にいた60代の夫婦に火事発生を知らせるとともに、自宅に常備してあった消火器での初期消火で、ぼや程度の被害に食い止めた。
 また、6月1日に同上野鉄砲町で発生した住宅火災では、近くに住む自営業の松田哲夫さん(69)が約30メートル離れた民家の窓から火が出ているのに気づき、自営業の小林一己さん(84)、会社員の小沢稔さん(57)に声を掛け、消火栓を使って消火。建物は全焼してしまったが、近隣建物への延焼を阻止した。
 贈呈式で久保安治消防長は「迅速、的確で勇気ある行動で住民の生命財産を保護して頂き、感謝します」と礼を述べた。取材で堀岡さんは「実際に消火器を使ってその効果を改めて確認した」、松田さんは「火を消さないといけないという思いで、ただ必死だった」と振り返った。
 欠席した小林さんの代理で、当時自治会長だった飯澤久一さん(71)は「地域の住民が連携、協力して被害拡大を防ぐことができた。これをきっかけに防災への意識が向上し、訓練参加の機運が高まることに期待している」と話した。