170507_11.jpg 名張ユネスコ協会(今出好昭会長)が地域の学術・文化分野で活躍する個人・団体を表彰する「なばりのたからもの功労者」に、戦艦「大和」の元乗組員、北川茂さん(93)(名張市豊後町)と、「名張子ども狂言の会」が認定された。【認定証を手にする北川さん(右)と名張子ども狂言の会のメンバー=名張市丸之内で】

 北川さんは1942年に大竹海兵団(広島)に志願兵として入団後、45年2月に大和の乗組員となった。同年4月、大和は米軍機の攻撃を受けて鹿児島沖で沈没したが、北川さんは奇跡的に生還。戦後、生存者の集まり「東海地区大和会」(解散)を結成し、さまざまな場で戦争の語り部として活動してきた。
 「名張子ども狂言の会」は、地元の観阿弥顕彰会が中心となり、1991年に発足。子どもたちが大蔵流狂言師・茂山七五三さんらから指導を受け、市内外での催しや米国での公演など、若い世代への伝統芸能の継承と文化交流に取り組んでいる。
 5月7日に同市丸之内の総合福祉センターふれあいホール開かれた同協会総会の閉会後、今出会長から認定証を受け取った北川さんは「戦死した3000人以上を代表して受けさせていただいた。戦争の悲劇を繰り返さないことをこれからも伝えていきたい」と語った。
 名張子ども狂言の会の森本孝子顧問は「地元の皆さんのご協力のおかげで、創座の地としての顕彰を続け、子どもたちが一生懸命稽古できている。これからも応援してほしい」と話していた。
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 また表彰式の後、近畿大学工業高等専門学校(同市春日丘)元校長の神野稔さんが講演し、都道府県による大学誘致や近年の大学の郊外移転、高等教育機関と地元自治体との関係などについて話した。