170209_5.jpg 春を呼ぶ行事として古くから続く、観菩提寺正月堂(伊賀市島ヶ原)の「修正会」(県無形民俗文化財)で奉納する餅を作る「大餅つき」が2月9日にあり、雪の降りしきる中、住民らが「千本ぎね」で次々と餅をつき上げた。【きねで餅を高く掲げる住民ら=伊賀市島ヶ原で】youtube.jpg

 修正会に携わるのは、「節句之頭(せきのと)」(講)と呼ばれる7つの集まりで、その一つ「元頭(えとう)村」では、現在ある4軒が講の代表「頭屋」を持ち回りで務め、餅つきの場所を提供。桜の木を加工した細い千本ぎねでの餅つきを続けている。
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 この日は午前9時すぎから、今年の頭屋を務める森林伸留さん(53)方で餅つきが行われた。計約30升(約45キロ)のもち米を蒸してつき上げ、5つの木桶に5升から7升ずつ入れて直径30センチほどの円柱状に形を整えていった。つき上がるころ、つき手は元気良く「エトォー、エトォー」と声を上げて餅を高く掲げていた。
 森林さんは「家族や地域の皆が健康な年を過ごせるよう、無病息災を願って役を務めたい」と話していた。
 完成した大餅は、シュロや金時ニンジンなどで作った「節句盛」(鬼頭)、桜の枝に餅花などを付けた成花、五枝の松などとともに、11日の「練り込み」行事で同寺へ奉納する。翌12日には、堂内で僧侶がたいまつを振りかざす、結願法要の「おこない」がある。