伊賀神戸駅から
 三重県伊賀市内の「健康の道」13コースを記者が実際に歩いて紹介する「帰ってきたてくてく歩記」。新春は約10kmの「古代ロマンコース」からのスタートです。

 発着点は伊賀神戸駅(三重県伊賀市)。城之越遺跡までは昨年(2009年)9月後半号で紹介した「城之越遺跡・丸山城跡とコスモス街道コース」と同一ルートです。今回は遺跡から常福寺へ。寺までは見通しのいい田園風景と平らな舗道が続きます。

 出発から常福寺まで約40分。寺の境内には伊賀の三大広葉杉のひとつがそびえ、壮観。また、北側の大師山には登山道とも呼べる約1.6kmの「古郡大師山遊歩道」があります。
 もちろん、コースの一つなので、いざ登山に挑戦。といっても階段も整備されており、ウオーキング初心者にも安心な歩道で、多数の石仏や古墳、展望台などもありました。遊歩道一周は記者の足で約35分、歩数は2666歩でした。

元伊勢参り
 さて、再び常福寺を出発し、国道422号から木津川を渡り、次の目的地の神戸神社へ。同神社は穴穂宮といわれていましたが、1908(明治41)年に合祀して社号を改めたそうです。日本書記では倭姫命が天照大神を奉祀する場所を求めて歩き、伊勢に落着くまで4年間ここに祀られていたということから「元伊勢」とも呼ばれています。平日の昼間だったので、境内はひっそりと神秘的で、しばしここで小休止。
 神社から県道へ出て、保育所前から蓮明寺に向かいますが、今までの平らな道から一転、急な上り坂の連続。さすがに記者も一気に上り切ることができず、足を止めることもしばしば。やっと着いた蓮明寺付近からの展望は感激ものでした。
 ここからは出屋敷川までは住宅地の横を通り過ぎながらの下り道です。
 全行程は約2時間半。市販の歩数計で1万3010歩。総じて平らで歩きやすいコースですが、蓮明寺までの急坂は要注意。ウオーキング初級から中級者向け。駅周辺以外には自販機がほとんどないので、水筒類は必需品です。
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