支援が必要な児童らを対象にした青山放課後児童デイサービス「こごみのひろば」(伊賀市阿保)の、新施設のお披露目を兼ねた記念イベントが、12月15日午前11時半から午後3時まで同所で開かれる。【完成間近の施設の前で思いを語る(左から)桝井さん、辻さん、藤永さん=伊賀市阿保で】

 施設長の辻富紀さん、主任の藤永洋子さん、児童発達支援管理責任者の桝井佑一さんの3人が中心となり、6年前に開設。「友だちの家に集まる気分で過ごしてほしい」と創立し、現在は小学1年から高校3年まで毎日10人ほどの児童生徒が利用している。

 従来の2階建て施設では目も届きにくく、階段も危険なため、4年ほど前から3人の中で「理想の施設を建てよう」との思いが膨らんだという。昨年になって、自転車の練習やトランポリンなどを使い遊び場として利用していた近くにある約1600平方メートルの敷地に、新施設の建築を決定。費用は辻さんが老後のためにと蓄えていた私財で賄うことにしたという。

 1年かけて間取りや設計を考案し、各地の施設を見学するなど研究を重ね、今夏着工。12月初旬に完成予定だ。

 新施設は木造平屋建てで、延べ床面積は約200平方メートル。通常のデイサービスで利用する部屋の他に、2つの個室、5つのトイレ、スロープや手すりなどを備えたバリアフリー仕様となった。

 イベント当日は、さくら保育園の園児たちや音楽ユニット「RAMO」などによるステージ発表の他、有料の飲食ブースも出店。ポップコーンや綿菓子の振る舞い(いずれも1人1回)もある。

 また、12月9日から14日の午前10時から午後6時は内覧会も開催する。

 3人は「敷地も広くなり、子どもたちと一緒に園芸やヤギの飼育もしたい。緑豊かな庭でのびのび過ごしてほしい」と話した。

6歳以下の発達支援も

 今後、1月早々に引っ越しを済ませ、6日(月)から新施設でサービスを開始。4月からは、6歳以下の児童発達支援事業を始める予定もしている。

 問い合わせは同施設(0595・52・4343)(正午から午後8時)まで。

2019年11月23日付 760号 4面から

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