三重県伊賀市の稲森稔尚市長(42)による職員へのパワーハラスメント疑いに関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)は8月19日、職員3人に対し証人尋問を実施した。上司だった職員の一人は、市長が申立人の自席に近い窓口カウンターに来て「なぜできないのか。じゃあ、異動届を出してください」などと発言したと証言した。
パワハラ発言の疑いは、市が民間事業者と結んだ公共施設の売買契約で期限内に工事が完了しなかった問題が発端で、稲森市長から申立人の職員に対し契約解除と事業者側の担当従業員を辞めさせるよう指示があったとされる。申立人は2024年12月26日の午前8時40分ごろに市長がかけてきた電話で「やらないなら、あなたの処遇も考えますよ」「異動希望を書いてください」などのパワハラ発言があったと訴えている。
当時の上司が稲森市長の発言を直接聞いたと証言したのは午前8時45分ごろだったと説明し、カウンター付近で言い合う2人の仲裁に入り、「エレベーターホールの方に誘導した」と答えた。申立書に記載されたエレベーターホールでのやりとりについて「『いい加減なことばかりして、こちらが指示したことをしないからや』などの発言を聞いたか」との質問に対し、当時の上司は「聞いた」と証言した。
宮崎寿副市長への報告に関しても聴取し、副市長が職員対象の分限懲戒審査委員会のような組織がないことなどを挙げ、「『こういうことがよくある。他でもやられてる』というような発言があった」と答えた。20日の証人尋問は宮崎副市長ら5人が出頭する予定。








