【夏の県大会で初の決勝進出を決め喜ぶ近大高専の選手たち=四日市市羽津で】
第108回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)は7月25日、四日市市営霞ヶ浦第一野球場で準決勝が行われ、近大高専が明野を7-4で下し、初の決勝進出を果たした。伊賀地域初、全国の高等専門学校(高専)初となる夏の甲子園出場へ、あと1勝に迫った。
近大高専は2回にソロ本塁打で先制されるも、その裏に谷口礼貴選手(1年)で同点とし、更に主将・中里将英選手(2年)の適時打で逆転。3回に1点を返されるが、その裏に澁谷勘太選手(2年)の右越え三塁打で2点を追加。4回には近藤楓選手(1年)の3点本塁打で差を広げた。
この日は準々決勝に続き大杉仁人投手(3年)が先発。4回から羽根琥珀投手(1年)、6回途中からは赤井力樹投手(3年)へつなぐ。5点リードで迎えた9回、3連打から犠飛で1点を返されると、エース島岡祐晟投手(3年)がマウンドへ。安打と押し出し四球で3点差に迫られるが、最後の打者を空振り三振に打ち取った。

試合後、伊藤康弘監督は「これまでベスト4が最高だったが、何とかここまで来ることができた。選手たちの成長があり、『歴史を変えたい』という思いがあったと思う。以前学校があった熊野、現在の名張と、応援してくださる方々の思いを受け継ぎ、伊賀名張初、高専初の甲子園出場を実現したい」と語った。
3点本塁打の近藤選手は「打った瞬間はレフトフライだと思ったが、周りが喜んでくれているのを見て実感が湧いてきた。公式戦で初めてのホームランがここで出せて良かった」と4回の打席を振り返り、「守備や走塁の面でもまだまだ学ぶことが多いし、今日のホームランの感触もいったん忘れ、大振りにならないよう気をつけたい。上級生たちと1試合でも多く野球ができるように次も頑張りたい」と気を引き締めていた。
近大高専は2011年以来15年ぶりの4強入りから悲願の決勝進出。1回戦は伊賀白鳳に14‐0、2回戦は桑名西に4-1、3回戦は四日市に9-2、準々決勝では昨夏覇者・津田学園に5‐2で勝利。甲子園への切符をかけ、27日午前9時からの決勝に臨む。
三重県高野連の記録によると、三岐大会が行われなくなった1975年以降、伊賀地域の学校では79年に上野(0‐5相可)、80年に名張桔梗丘(0‐8明野)、86年に名張(0‐16明野)が決勝に進んだが、いずれも準優勝に終わっている。


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