【エビを網ですくう園児ら=伊賀市玉瀧で】
水質浄化システムなどを手掛けるウィルステージ(滋賀県草津市)が、昨秋から三重県伊賀市玉瀧の旧玉滝小校舎で、薬品などを使わず陸上養殖している「バナメイエビ」を、1月27日に地元の園児や地区役員らに初めて披露した。順調に進めば、1年以内には本格的に出荷が始まる見通し。
2021年3月に閉校した同小の施設は、廃校施設などの利活用を目的とした民間提案制度に応募し採用された同社に市が無償で貸し付けている。現在は3階建て校舎の1階部分に水槽などを設置。カルキを抜いた水道水を使用し、微生物の働きで水を浄化する自然のサイクルを再現することで、排水による河川への影響もほとんどないという。

同市と隣接する滋賀県甲賀市の小学校跡でも同様の養殖施設を運営している同社の大谷洋士社長によると、正式な商品化時期は未定だが、当地の良質な水をイメージした名称「伊賀玉滝銘水エビ」を考案。4か月ほどで出荷できるサイズに成長し、甘みがあり柔らかい食感のバナメイエビはさまざまな料理に適しており、特にホテルや割烹などからの需要が多いという。
27日午前には、隣接する市立たまたき保育所(榎智子所長)の園児10人と職員らが来訪。園児たちは、容器に移した体長10センチほどのバナメイエビを網ですくい、手のひらに乗せたり動く様子を観察したりしていた。午後からは玉滝地区の役員らが見学に訪れた。
今後も水質や水温と成長速度、えさの量と浄化のペースなど、さまざまな試験を重ねていくといい、大谷社長は「高品質な水産物を地元や国内で消費してもらうため、その地に合った生産システムを築いていくことが良いのでは。水質との相性を判断しながら生産量を見極めていきたい」と話した。
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