【賞状を手にする上杉さん=名張市夏見で】

東海ブロック競技会で初優勝

 10月に三重県四日市市であったフラワーデザイン競技会「2026ジャパンカップ東海ブロック代表選考会」(JFTD花キューピット主催)で、名張市中町の「上杉生花店」で家業に従事する上杉匡平さん(31)が、5回目の挑戦で初優勝した。来年4月には全国大会出場を控えている。

競技中に制作した花束の作品(提供)

 専門学校を卒業後、東京都内の生花店に勤務し、22歳の時に帰郷。創業80年を超す同生花店の4代目として、花の受発注、制作、配達、ディスプレー、装飾などの業務に従事している。競技会を目指したのは「地域のお客さまの信頼を得て安心して買っていただけるよう、自分がどこまでできるか試したい」と考えたからだった。

 競技会では、最初に持ち込み作品の一次審査があり、上杉さんはドウダンツツジやコスモスをふんだんに使った作品「七五三+フラワー」で予選を通過。18人による決勝は、その場で花材や花器などが発表され、「所作や準備の様子も見られる緊張感の中、無我夢中で花と向き合った」そう。ヒマワリやマリーゴールドなどを使い、花束30分、アレンジメント45分の制限時間内で仕上げた。

 過去の同競技会で三重県勢の優勝者は少ないといい、「実績を残せてうれしい。気持ちを引き締め、更に精進したい。名張のお客さまにもっと立ち寄っていただける店づくりをしていけたら」と抱負を語った。

 上杉さんは自身のインスタグラム(@flora0491)に優勝作品などの画像を掲載している。

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