【名張市役所=同市鴻之台1】
三重県名張市の北川裕之市長は11月27日、4億3191万円を増額する一般会計補正予算案や条例改正案など計18議案を発表した。補正予算案には、市内にオープンした屋内遊戯施設の利用助成事業(110万円)などを盛り込んでいる。12月4日に始まる12月定例議会に議案を提出する。
利用助成事業は、11月17日にイオン名張店(同市元町)3階にオープンした屋内型プレイグラウンド「のびっこピクニック」の無料券を配布するもので、対象は5歳児(2019年4月2日から20年4月1日生まれ)の約500人。無料になるのは保護者1人分を含めた1回分で、予算案が可決されれば来年1月末から2月初めごろの配布を予定している。
財源は、県の補助金と企業版ふるさと納税を2分の1ずつ。北川市長は「民間だが、こういった施設ができたことはありがたい。市としても子育て支援の一つとして活用したい」と述べ、対象を絞ったのは「試行的、モデル的」であるためとした。
補正額のうち、4億1879万円は人件費と扶助費の増額と精査。このうち保育所費には、市内の公立保育所に通う3歳以上の園児に主食と牛乳を来年4月から提供するための備品購入などの費用(113万円)が含まれている。
第三の居場所 愛称は「Nabaりnk」
会見で市は、同市丸之内の市総合福祉センターふれあい3階に整備する「子ども若者第三の居場所」について、愛称を「Nabaりnk(なばりんく)」にすると発表した。市内在住・在学する小学4年生から20代の78人が投票して決めたという。
オープンは来年6月の予定で、助成金を活用して改修工事を進める。補正予算案では、備品の購入費130万円(財源は寄付金)を計上した。
他は、市街地循環型コミュニティーバス「ナッキー号」の運賃を現行の100円から200円に値上げする条例改正案や、消防庁の通知に基づいて林野火災予防の注意報と警報を市が発令できるようにする条例改正案など。
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