【表彰状を手にする福井会長(左)と中村さん=名張市役所で】

 三重県名張市の川西・梅が丘地域づくり協議会が防犯活動を評価され、「安全安心なまちづくり関係功労者表彰 内閣総理大臣賞」を受けた。同協議会の福井重次会長(72)と専従職員の中村勝美さん(69)が11月21日、北川裕之市長を表敬訪問し、受賞を報告した。

 同協議会は2003年に発足。青色回転灯を装備した「青パト」による防犯パトロールや子どもたちの登下校時間帯の通学路の見守りなどに加え、地域の主要道路に防犯カメラを設置する独自の取り組みを進めてきた。

 防犯カメラの設置は、地域で高齢の行方不明者が出たことをきっかけに13年に始まった。少しずつ数を増やし、現在は8台を運用。行方不明者の捜索や警察の捜査活動などに活用されている。防犯活動に充てる資金を確保するため、集会所用地を活用した駐車場事業などにも取り組んでおり、持続可能な活動が高く評価された。

 今年度の防犯活動の内閣総理大臣賞は、同協議会を含め全国から8団体。表彰式は18日に首相官邸であり、福井会長が8団体を代表して高市早苗首相から表彰状を受け取ったという。

 市役所を訪れた福井会長は「過去十何年と続けてきた活動がつながり、たまたま今、表彰いただけたのだと思う」と受賞を振り返り、北川市長は「すばらしい活動を、次の世代につないで頂けたら」と話した。

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