【名誉賞の「まつこ」号と出品者の上林さん=伊賀市で】
2025年度の「伊賀産肉牛共進会」が11月14日、三重県伊賀市千歳のJA全農みえ伊賀家畜市場で開かれ、チャンピオン牛の名誉賞には、にしそわ牧場(同市石川)の「まつこ」号が選ばれた。
伊賀牛は、定義で伊賀産肉牛生産振興協議会の会員が肥育する黒毛和種の雌で未経産牛であり、最終で最長の肥育地と期間が伊賀地域(伊賀市と名張市)で、1年以上とされている。会員農家は現在25戸。全体で約2400頭を飼養し、年間約1200頭を出荷している。
今年度は参加した農家が14戸で、計20頭を出品した。名誉賞に輝いた「まつこ」号は産地が鹿児島で2023年4月生まれの体重754キロ、体高135センチ、胸囲238センチ。審査後に、県畜産研究所(松阪市)主幹研究員の梅木俊樹さんは「体の幅、張り、深みが非常に豊かで各部位のバランスも良かった。被毛の質も緻密で雌牛らしい品位の感じられる、まさに名誉賞にふさわしい牛」と講評した。
にしそわ牧場の名誉賞獲得は4年ぶり。妻と義母の3人で150頭余を肥育している代表の上林昌徳さん(59)は「大変光栄。生産者は皆一緒だが、365日休まず肥育している。伊賀にはおいしい米や酒もあるので、これから年末にかけて地元の精肉店で買って食べてもらえたら」と話した。
JA全農みえによると、競りの最高価格は「まつこ」号の税込み187万円。20頭の平均価格が同145万9260円だった。
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