【作品を紹介する信岡さん】

 アンティーク調の深みのある油彩画が特徴的な、三重県名張市桔梗が丘5番町の画家、信岡和恵さん(72)による初の個展「ゆ・ら・ぎ」が、10月11から16日まで伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 大学を卒業後、美術団体「白日会」の生島浩さんから写実絵画を、故・石垣定哉さんから半具象絵画を学び、現在は日本美術家連盟、美術文化協会の会員として、東京での公募展に出品するなど精力的に活動。地元では名張市美術作家協会、三重洋画協会で年数回のグループ展に出品し、絵手紙教室の講師としても活動している。

 地元の絵画仲間らの支えもあり、「今後は地元からも発信してみよう」と個展の準備を進め、小品から100号サイズまで約30点を展示予定。自身が好きで、庭で育てているというバラも数多く描かれており、今年6月の美術文化大阪万博記念展で「大阪市立美術館館長賞」を受賞した「花詞(はなことば)」も展示するという。

 「奇麗に描けたものに、かすみをかけたり絵の具の固まりを塗りつけたりするのが好みで、削ったり壊したりして描いている。秋の深い色合いのものもあり、ゆっくり鑑賞して頂けたら」と話した。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。

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