【アトリエで作品を紹介する八幡さん=伊賀市諏訪で】

 造形作家として活動する三重県伊賀市諏訪の八幡満さん(56)の個展「八幡満作品展‐大切なモノ‐」が、10月11から19日まで、同市上野丸之内のギャラリー是空で開かれる。入場無料。

 幼少時から特に粘土細工が好きで、高校卒業後に信楽窯業技術試験場(甲賀市)で学んでいる間も、寮で独自に動物などを粘土で作っていた。信楽の製陶所に就職し、主に食器の製造を担当。25年ほど前に現在地へ移住し、近年は溶接の仕事と並行して作品制作をしている。

 「動物を通して自分の感情を表現したい」と意気込む今回は、スズメ、タヌキ、クジラといった動物のオブジェなど計40点ほどを出品予定。最近は溶接の技術を生かしてパーツを作っており、粘土に針金やガラスなど異素材を組み合わせて作った白クマやカバなども登場する。

 同ギャラリーでの個展は3回目で、「柔らかい粘土の動物が、焼成によって固く冷たい陶器になってしまう。そんな制限のある中だが、動物の温かみを感じ取ってもらえれば」と話した。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・21・8818)へ。

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