【伊賀市役所=同市四十九町】
三重県伊賀市は9月30日、市議会議員全員協議会で崇広中学校2年生の音楽科の成績で改ざんがあったことについて経緯などを説明した。再発防止に向けては、市教育委員会が学校関係者への聞き取りなど検証結果に基づいた成績評価の指針となるガイドラインを策定する方針を報告した。
全員協に出席した稲森稔尚市長は「子どもたちの尊厳を深く傷つけ、学校教育全体に対する信頼を失墜させる許されない行為だと深刻に受け止めている。生徒や保護者の心情を思うと、大変申し訳なく思っている」と謝罪した。24日の定例記者会見では、市教委に対して弁護士資格がある市職員を加えて問題の検証と再発防止策を実施するよう申し入れたことを明らかにしていた。
成績改ざんの概要や経緯の説明では、発生した7月9日から問題発覚の時期、その後の対応まで約3か月を時系列で示した資料を基に説明。問題発覚を公表した2日後の9月24日には、校長から全校生徒に説明と謝罪したことなどを報告した。策定するガイドラインは10月中に公表の予定で、現在は事実確認と問題点の「洗い出しを進めている」とし、教科を担当する全ての中学校教員に対しアンケート調査をする考えも示した。
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