【勝手神社の神事踊(左=伊賀市提供)と上野天神祭の鬼行列(24年10月、伊賀市)】

「上野天神祭のダンジリ行事」「勝手神社の神事踊」

 大阪・関西万博の会場で9月22日に開催される「三重のお祭り大集合」に伊賀市からユネスコ無形文化遺産に登録されている「上野天神祭のダンジリ行事」と「勝手神社の神事踊」が出演し、ステージで演奏や踊りなどを披露する。両祭りの関係者は国内外の来場者に祭りを知ってもらう機会になると期待している。

 会場は万博アリーナで、午後0時30分から神事踊、同1時30分からだんじりのお囃子と鬼行列がそれぞれ約30分実演する。伊賀市もブースを設置し、観光誘客の促進を目指す。

 城下町を百数十体の鬼やだんじり9基が練り歩く「上野天神祭のダンジリ行事」は今年、10月17日から19日の3日間に開催される。行事を取り仕切る上野文化美術保存会は万博で、だんじりを所有する鍛治町と東町、他7町の有志合同の3編成でお囃子を演奏し、鬼行列を披露する。中村晶宣会長(76)は「祭りに一人でも多く来てもらえたら」と話す。

 同市山畑の勝手神社で10月の第2日曜に奉納され、今年は10月12日にある神事踊は、造花で飾った割竹を枝垂れさせた「オチズイ」を背負い、「カッコ」と呼ばれる太鼓を胸に付け打ち鳴らしながら優雅に舞う。約40人が出演する保護団体「勝手神社神事踊保存会」の谷口剛会長(72)は「1970年の大阪万博でも出演した。小さな祭りだが、この機会に知ってもらえたら」と抱負を話した。

 同イベントは午前10時から午後6時まで、入場自由。観覧予約は不要。県内の志摩市や桑名市、四日市市、など10の祭り関係者がステージ出演する。

- Advertisement -