【コンサートで使うリードオルガンと泉川さん=伊賀市で】

 日本最古級のオルガンの優しい音色を聞きに来て―。三重県伊賀市別府の愛農学園高校で9月23日午後1時から「日本一小さい農業高校での小さなオルガンコンサート」が開かれる。

 今回使われるのは、同校教頭の泉川道子さんの母方の家で受け継がれてきた、1879(明治12)年に米国エステー社で製造されたリード(足踏み式)オルガンで、日本で現存するものでは最古級という。損傷が激しかったが、修復家の和久井輝夫さん・真人さん親子に預けられ、約1年かけて戻ってきた。

 出演は リードオルガン奏者の中村証二さんで、演目は「いとしき木陰よ」「アメージング・グレース」「雅楽調の前奏曲」「星めぐりの歌」など。同校の生徒、参加者と一緒に賛美歌も歌う。

 演奏前には、名張市在住の南ゆうこさんによる、独仏戦争時にドイツの外科医リヒャルト・レアンダーが故郷の子どもたちのことを思いつづった「ふしぎなオルガン」の朗読もある。

 泉川さんは「念願だったコンサートが開けてうれしい。日本最古級のリードオルガンの優しい音色に癒やされて」と語った。

 定員30人。入場料は1500円、高校生以下無料。

 申し込み、問い合わせは泉川さん(090・8193・0420)まで。

- Advertisement -