【出品予定の作品を披露する井ノ上さん=伊賀市で】

 「憧れ」をテーマに、女の子を主人公として描き続けている三重県伊賀市上野田端町の画家、井ノ上豪さん(53)の個展「近く、遠く」が、8月2から11日まで同市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 幼いころから絵画に親しみ、名張桔梗丘高校から東京芸術大へ。女性向けファッション誌や映画などに影響を受け、パステルカラーを基調とした水彩画や油絵、鉛筆画などを描いている。近年は服飾デザインなどの仕事にも携わり、今夏には上野高校や伊賀上野城などを描いた文庫版ブックカバーが岡森書店白鳳店(同市平野西町)で使われ始めた。

風景の見方変える

 近年取り組んでいるのは、さまざまな街角の風景の中に女の子がたたずむ、ファッションフォト調の作品だ。「日常の景色、見慣れた風景をいかに可愛く、美しく描くか」を楽しんでいるそうで、今回の個展にも5点ほど出品するという。

 同ギャラリーでの個展は2018年から定期的に開いており、今回はポストカードサイズからB3サイズまでの約25点を準備。井ノ上さんは「こうした世界が好きな方に足を運んでいただき、伊賀の風景の見方を変えてもらえるきっかけになれば」と呼び掛けた。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)までで、イラスト原画やグッズも展示販売する。7日休館。作家在廊日は似顔絵イベント(有料)もある。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

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