【安全祈願の様子=伊賀市阿保で】
デイサービス送迎車の空き時間を活用し、高齢者らの日常生活支援のために運行している、三重県伊賀市青山地区の「お買物送迎無料バス」の関係者ら約20人が7月18日、同市阿保の大村神社で年に一度開かれる安全祈願に参列した。
無料バスを運行しているのは、同地区の各住民自治協議会、運行に携わる社会福祉法人などで構成する青山地域高齢者日常生活支援運営協議会(事務局・伊賀市社会福祉協議会青山地域センター)。2012年から、両法人が運営する3施設の送迎車(最大10人乗り)が日中、曜日ごとに各地区と近鉄青山町駅、医療機関、スーパー、ドラッグストアなどがある阿保周辺とを往復している。
今年3月以前は誰でも利用できたが、乗車中の緊急事態への備えや利用実態の把握、コース設定の検証などを目的に、4月から事前登録制に変更。木曜と土日祝を除く平日、登録した停留所から1人につき週1回利用できる仕組み(奥鹿野のみ前日までの予約制)で、事務局によれば、現在は107人が登録しているという。
この日は、「青山福祉会」「明光会」が運行する車両4台が同神社に乗り入れ、拝殿での祈願の後、金山修宮司(68)が各車両の前でお払いをした。同運営協の上田真希会長(64)は「年に1回、運行に携わる皆が気を引き締める良い機会になっている。山間部や団地など地域によって事情も異なるが、引き続き利用者や住民の要望を聞き、充実させていきたい」と話した
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