【ジャガイモの茎に現れたミニトマトのような実=伊賀市で】
ジャガイモ畑にミニトマトが――。思わず二度見してしまうような出来事が、三重県名張市西原町の馬場清文さん(62)の畑で起きた。
伊賀市内の畑で草むしりをしていた6月中旬、妻敬子さん(62)が突然、声を上げた。「あんた、ミニトマト植えたん。嫌いやのに」
近くにいた馬場さんは「嫌いなんだから植えるわけねえ」と否定。しかし目の前には、ジャガイモの葉の付け根からたわわにぶら下がる小さな緑の実。どう見ても熟す前のミニトマトだった。
同じナス科
ジャガイモとトマトは、どちらもナス科の植物。普段食べているジャガイモは、地中にできる塊茎だ。だが品種や条件によっては、地上の茎に実がなることがある。
三重県農業研究所(松阪市)によると、ジャガイモの実には「ソラニン」などの毒素が含まれており、食べると健康に害を及ぼす。見た目がトマトに似ていても、絶対に食べてはならない。
馬場さんが畑で栽培していたのはキタアカリという品種で、芋はホクホクした食感と甘みが特徴だ。「実には本当に驚いた」と話していた馬場さん。それから約2週間後に地面を掘ったところ、過去最大サイズを収穫できたという。
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