【伊賀署庁舎=伊賀市四十九町】

生活安全課長 戸田靖紀

 夏休みは、学校以外でさまざまな体験ができる機会ですが、一方で、学校や勉強から解放され、子どもたちの気も緩みがちになり、夜遅くまで出歩いたり、お酒やたばこに手を出したりするなど、非行の兆しが出やすい時期でもあります。加えて、夜遅くまで出歩くことなどにより、犯罪被害に遭う可能性も高くなります。

 近年はスマートフォンなどの普及に伴い、子どもがSNSなどを使用して児童買春や児童ポルノ、誘拐などの犯罪被害に巻き込まれる事件も多く発生しています。ネット上における犯罪被害から子どもを守る方法について説明します。

 まずは、スマホの管理などについてですが、以下のようにしてください。

▼子どもにスマホなどを利用させる際には有害情報へのアクセスを制限する「フィルタリング」を活用する
▼保護者が子どものスマホなどの利用状況を把握し、利用時間の管理や課金制限などをする

 また、子どもにスマホなどを利用させる際には、以下を説明し、親子のルールとしてください。

▼SNSに個人を特定できる情報や写真を掲載しない
▼知らない人とはメールやメッセージのやりとりはしない、会わない
▼インターネット上でのトラブルは一人で悩まず、家族や学校に相談する

 最近では、SNSやインターネットの掲示板などで仕事内容を明らかにせず、高額な報酬をうたい、強盗や特殊詐欺などの実行犯を募集するといった「闇バイト」と呼ばれる投稿が確認されています。

 アルバイトのような感覚で、軽い気持ちで応募した少年が、実際に強盗や特殊詐欺などの犯罪に加担させられ、検挙されるなど取り返しのつかない結果を招くことになります。

 楽をして大金を稼ぐことができるアルバイトはないことを子どもに理解させ、「怪しい」と思ったら、家族や学校、警察に相談するよう約束させてください。

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