【自身が経営するカフェに並んだかぎ針編み作品と古澤さん=名張市西原町で】

 三重県名張市桔梗が丘5の自営業、古澤真紀さんが“隙間時間”に精を出すのが、「かぎ針編み」。ヘアアクセサリー、がま口ポーチ、かばんなど、小物中心の作品が「可愛い」と評判だ。

 小学生のころからハンドメイドが好きで、ミシンを使って布ポーチを制作したり、パッチワークに没頭したりしたこともあった。

 仕事や子育てでハンドメイドに割く時間が取れない生活が続いたが、コロナ禍が転機となった。全国的にマスク不足の状況で、パッチワーク用に集めていた布を使ってマスクを作り始めると、創作意欲が再燃してきたという。

 また制作の方法も、ミシンを使うより準備が簡単で、どこでもできるかぎ針編みに変更。街角やSNSで見つけた作品を参考に、自分流にアレンジし、可愛い毛糸があるとすぐに買った。

涼しげな素材も

 昨年、一昨年は3か月くらいかけて、余った毛糸などを利用したベッドカバーやソファカバーの大作も仕上げた。毛糸の色や特徴で、想像よりとても可愛くできる時と、逆に「あれ?」という時があるようで、イメージに合わなかったら全て解き、違う作品にリメイクする。

 「この毛糸が一番輝く可愛い作品に仕上げるにはどうしたらいいだろう」と、柄や組み合わせ、デザインを考えるのが楽しい。初夏になった今、薄く幅の広い合成繊維製のテープなど、涼しげな素材も使っている。

 「今後はイベント出展も増やしていけたら」という古澤さんの作品は、自身が市内で経営するカフェに置き、インスタグラム(@tali.cafemeal)でも発信している。

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