三重県伊賀市議会は5月23日、市が再提出した伊賀流忍者体験施設(同市上野丸之内)の設置条例案を賛成多数で可決した。同施設は市の「にぎわい忍者回廊整備PFI事業」として20年間の契約期間で建設、維持管理、運営し、開業予定は8月下旬。内装工事や運営は契約した事業者が独立採算で実施する。
条例案の参考資料によると、事業者が想定する目標人数は1回15分の「体験A」が年間8万人で、損益分岐人数が6万8790人(86%)、1回2時間の「体験B」が年8000人で、実利用者が6879人(86%)以上なら利益が出ると説明。付帯事業として施設内で運営するレストランとホテルの目標人数は年12万人と示した。
条例案の一部変更部分は年末年始の休館日を12月29日から1月1日に2日間短縮、開館時間を午前9時から午後6時までと1時間延長した。前回の条例案提出では、議員から体験料や賃貸料を設定した根拠の資料が不十分との指摘があり、全会一致で否決された。
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