【自身の作品を紹介するSUGIさん】

 東京を拠点に画家「SUGI」として活動している、三重県伊賀市生まれ、名張市育ちの杉森恵太さん(35)が地元で開く初個展「SUGI‐心の旅‐」が、5月24から6月1日まで、伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 色鮮やかな絵が特徴の杉森さんは、10年ほど前にアーティスト活動を開始。アパレルショップとのコラボ作品やチョコレート菓子のパッケージの絵を手がけるなどしてきた。

 最近は先輩作家に刺激を受け、壁画を描く「ミューラルペインティング」に興味を持ち、今年、米国アトランタで縦6メートル、横8メートルの壁画を完成させてきた。屋外で描いているとさまざまな人が話しかけてくれ、「生きている感覚がじかに伝わったり、インクを垂れさせたりしないよう気をつけるなどの緊張感もまた楽しくてしかたなかった」そうで、1人で描いている気がしないのが「屋外でのだいご味だった」と語る。

 個展には、B5サイズから、大きいものは縦約2メートル、横約4メートルの大作まで、「優しさとか温かさとか、人がホッとする光景を絵で表現した」新作ばかり、約20点が並ぶ。

 今後、千葉や東京でも個展を開く予定だという杉森さんは「描いた作品を生で見てもらい、生活や気持ちが豊かになるきっかけになれば」と笑顔を向けた。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。28日休館。会期中は「できるだけ在廊している」そう。初日午後6時から同9時まで、無料で参加自由のレセプションパーティーがある。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

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