三重県伊賀市阿保の橋本史織さん(43)は、介護士として働く傍ら、同市阿保にある約20年間空き家だった元スナックの建物を地域の人たちとともにDIYで改修し、食堂にしようとしている。壁を塗り、床を掃除し、家具や食器を持ち寄りながら、人の集まる新たな場所づくりを進めている。
きっかけは、元スナック「やなぎ」を掃除で訪れたことだった。長く使われていなかったものの、カウンターや鏡、棚、ミラーボールなど、かつて街の人たちが集った昭和の面影が残っていた。その姿に心を動かされたことが、改修のきっかけになった。

未経験でも
市の補助金を活用したり、仲間の力を借りたりしながら、「元スナックを街の居間に」と準備を進めている。橋本さん自身はDIY未経験だが、食べ物だけでなく内装にもこだわりたいと、地域団体「阿保toかなめ」と「NEOBIRU」の仲間、その子どもら約20人とともに作業してきた。
建物内の壁には一面に下地を塗り、その上から真っ白なしっくいを重ねた。床は剥がして掃除し、食器や椅子は仲間や知人から譲り受けた。看板も自作する予定で、地元の風景の写真を壁に飾る構想もある。
改修やサポートに携わる「山のめぐみ社」(同腰山)の神保健一さん(62)は「思ったよりみんなが協力してくれて、仕上がりも良い。作る段階から協力し合うことで、結束力も強まったのでは」と話す。
橋本さんは「みんなに関わってもらって、まちづくりに参加した気持ちになってもらえたら。DIYをきっかけにつながることで、また何かしらの店を出してもらいやすくなるのでは」と話した。
食堂は11月中旬の開店を目指しており、店名は「アメノウズメ」。日本神話に登場する踊りの女神にちなんでおり、「地域がにぎわう場所になれば」と願いを込めたという。活動の様子はインスタグラム(@amenouzume_1122)で紹介している。






