僧侶ら柴燈護摩と火渡りで祈願 伊賀・宝珠院「上津の火祭り」

子どもを抱えて火渡りをする参加者=伊賀市北山で

 三重県伊賀市北山の宝珠院(内田秀弘住職)で10月25日、山伏姿の僧侶らが護摩(ごま)の火で諸願成就を祈る「上津の火祭り」が行われた。護摩をたいた後の「火渡り修行」では、僧侶たちが燃え盛る火の上を裸足で歩いた後、希望する来場者も続いて通り抜けていった。

 奈良時代の神護景雲元(767)年開創と伝わる宝珠院は、檀家を持たない祈願寺で、火祭りは19年前に始まった。当初は宝珠院の役員を中心に運営していたが、最近はボランティアスタッフなどの協力を得ており、祭典の前には忍者パフォーマンスなども行われるようになった。

護摩壇に添え護摩木を投げ入れる様子=同

 この日はあいにくの雨模様で、稚児行列など一部行事は実施できなかったが、午後1時からの祭典には、祈願を申し込んだ人以外に見物人も集まった。最初に山伏姿の僧侶数人が、法螺(ほら)や錫杖(しゃくじょう)といった山伏の持ち物、修験道の意味などを問う「山伏問答」を経て入場し、剣やおの、やりなどの作法を披露。般若心経や真言を唱える中、護摩壇に火が入れられ、祈願に訪れた人たちが添え護摩木を投げ入れていった。

祈願札などを抱えて火を渡る僧侶=同

 小雨が降り続く中、内田住職は火渡り修行の前に「天候には勝てなかったが、本尊のお不動さんが火渡りを応援してくれている。皆さんも十分気をつけて歩いていただきたい」と来場者に呼び掛けた。その後、内田秀明副住職を先頭に、祈願札などを抱えた僧侶も火渡りをし、一般参加者も含め100人以上が順に火渡りを行った。

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