【美旗まちの保健室=名張市美旗町南西原】

 三重県名張市の美旗地区で3月中旬、まちの保健室の職員の的確な判断により、70代の独居女性が一命を取り留めた。地域の見守りと日常的なつながりが、早期発見につながった。

 きっかけは1月下旬、近隣住民から寄せられた相談だった。「近所の方で気になる方がいる。手が震えていて、人付き合いも少なくて心配」といった内容で、同保健室は女性を見守りの対象に加えた。

 女性は公的サービスの利用に慎重で、職員は民生委員とも連携しながら月1回ほどの定期訪問を続けていた。3月17日午後4時ごろ、職員が女性宅を訪ねると、時間をかけて玄関を開けた女性は顔にむくみが見られ、体を震わせていたという。

 異変を感じた職員は直ちに119番通報し、遠方に住む家族にも連絡。女性は搬送先で脳出血と診断された。発見が遅れていれば命に関わる恐れがあった。職員は「近所の方が気にかけて、相談してくださったことが大きかった」と振り返る。

 まちの保健室は市内に15か所あり、看護師や介護福祉士、社会福祉士ら専門職が常駐。民生委員らと連携して地域の相談に応じている。今回のケースは、見守りと住民の気遣いが重なり、命を救った事例となった。

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