【記入した用紙を投票箱に入れる生徒=名張市東町で】

 選挙権年齢の18歳を前に、住みよいまちづくりについて考え自ら行動できるようになってもらおうと、三重県立名張高校(名張市東町)の1年生約200人が3月12日、架空の市長選挙候補者の演説を聞いて投票する「模擬選挙」を体験した。

 政治や選挙への関心を高める「主権者学習」の一環で、例年1年生が模擬選挙に取り組んでいる。この日は2年の岡野想生さん、名張地区まちづくり協議会副会長の伊集基之さん(54)、中小企業診断士の数本優さん(42)の3人が候補者役を務め、名前入りのたすきを身に着けて演説に臨んだ。

 昨年、模擬選挙を経験した岡野さんは、事前に2年生全体で選んだ3つのテーマ「地域資源を使った安全なライトの導入」「中学校給食の導入」「スイーツのまち名張の実現」について演説。伊集さんは「『日本一の和のまち名張』の実現」と「シングルマザーの聖地に」、数本さんは、市の事務に生成AIを活用するなど、前例の踏襲から脱却した「名張リブート(再起動)」を掲げ、投票の結果、岡野さん64票、伊集さん38票、数本さん71票となった。

候補者役の演説の様子=同

 惜しくも次点となった岡野さんは「住んでいる伊賀市と違い、名張市はなぜ中学校に給食が無いのかと疑問を感じていたので、テーマに選んだ。人前で話すのは緊張したけれど、そういう時の対応力も問われると思った」と話していた。

 模擬選挙の手続きの一部を担った選挙管理委員役の北畑心咲さん(1年)は「公務員を目指しているので、市役所の窓口事務の効率化など気になることがあった。演説を聞き、それぞれに良いところがあったので、誰に投票するかは迷った」と感想を話した。

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