【整備されたドッグラン=伊賀市阿保で】

 三重県伊賀市別府の会社役員、宮本圭子さんは、大の犬好き。中でも白くもふもふした毛並みが特徴の犬種「ビション・フリーゼ」をこよなく愛している。愛犬のため、専用のドッグランを家族で手作りした。

「るな」(左)と「じょい」を抱く宮本さん=同

 以前、飼っていたワイヤー・フォックス・テリアを亡くし、深い悲しみに暮れた経験がある。その後、「室内飼いができる」「毛が抜けにくい」「無駄ぼえしない」「体臭が少ない」「性格が陽気」という条件で新たな犬種を探し、出会ったのがビション・フリーゼだった。

 初めて迎え入れたのは1997年。当時は国内での飼育数が約400匹とまだ少なく、珍しい犬種だったという。これまでに3匹を飼育し、誰に対してもフレンドリーで明るい性格に魅了され続けてきた。

 現在飼うのは、4匹目と5匹目に当たる「るな」(雌・7才)と「じょい」(雄・4才)の姉弟。「空気を読むお利口な姉ちゃん」と「根っからの弟気質で甘えん坊なジャイアン」の2匹だ。

 この犬種には、何の前触れもなく突然スイッチが入り、全力で走り回る「ビション・ブリッツ」と呼ばれる特有の行動がある。この習性を思い切り発揮させたいと考えたのが、ドッグラン作りのきっかけだった。

 2019年夏、夫の一男さんが「うちの子専用のドッグランを作ろう」と決意。家族で自宅近くの約500平方メートルの私有地を整備し、グラウンドカバー植物を植えつつ草刈りを重ねた。

 犬たちが楽しめるよう、土管を埋め、小山を築くなどの工夫も凝らした。中古のコンテナを設置し、休憩場所も確保。2年ほど前、念願のドッグランが完成した。

2匹は地域の人気者

 2匹は散歩の前後に利用し、毎日のように元気いっぱい走り回っている。通行人からは「ぬいぐるみみたい」「可愛い」と声を掛けられることも多く、地域のちょっとした人気者になっている。

 「よく遊んで、よく食べて、元気に過ごしてほしい」と話す宮本さん。勤務先にも2匹と一緒に出勤するといい、「家族の一員というより、今は主体が犬になっているかも」と笑顔を見せた。

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