【鳥居前に立つ中野宮司(左)と瀧さん=名張市赤目町長坂で】
2026年の干支・午は、方角では南を指す。三重県伊賀・名張両市で最も南に位置する神社を訪ね、関係者に神社の由緒や来る年への思いを聞いた。【全2回】

赤目四十八滝の玄関口・名張市赤目町長坂の滝集落にある津島神社は、400年以上前の創建と伝わる。地域の氏神として、また隣接する寺院・延寿院の鎮守として、地元の住民らが守り継いできた。
代々引き継がれている頭屋帳のもっとも古い記述は1598年で、明治末期に同じ長坂の天満神社、赤目町丈六の八幡神社に合祀された後、1951(昭和26)年に復祀したと伝わっている。10月の第1木曜には秋季大祭が行われる。
総代長の瀧泰一さん(69)は「昔は獅子舞もあり、大祭や年越しもにぎやかだった」と振り返る。氏子は地元の8軒のみだが、定期的に境内や拝殿などを清掃しているといい、「皆が事故無く、多くの方が赤目渓谷や神社を訪れてくれたら」と語った。
「地域の方がとにかく温かい」と話すのは、2年前に先代から引き継いだ中野昇宮司(47)。祭神の建速須佐之男命は疫病除けの神でもあり、「地域の皆さんのみならず世界中の人たちが平穏に過ごせるよう願っている」と話した。
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