【応援隊の皆さん=名張市赤目町長坂で】

 三重県名張市の景勝地・赤目四十八滝近くのビュースポット、同市赤目町長坂にある広さ約3000平方メートルの梅林で11月、有償ボランティア団体「赤目ふるさと応援隊」の7人が草刈り作業に汗を流した。

 発足は今年4月。赤目まちづくり委員会が管理している地域のグラウンド「みんなのゆめひろば」や近鉄赤目口駅前の「旅のステーション」、赤目市民センター周辺などの草刈りを請け負う他、同駅から滝までの県道の草刈りを受託している。

 4人の発起人の一人で、代表の大森一憲さん(73)は「ゆめひろばなどの草刈り作業は従来、有志を募っていたが、継続した活動にするためには有償ボランティアの組織として位置づけることが必要と考えた。私たちの呼び掛けに、退職した方など18人に応募していただきスタートできた」と話す。

 公共の場所の他、宅地周辺の草刈りや高い木の枝落とし、庭のせん定など、個人の依頼もあり有償で請け負っている。月平均で3、4回受託があり、参加者には時間当たりの報酬を支払っている。

 県道の草刈りは年2回、1メートル幅を基準に請け負っているが、地域の環境美化のために年3回、1メートル以上の法面も自主的に整備、県や周辺住民からも喜ばれているという。

 2年前、他県から同地に移住してきた40代の隊員は「草刈り機はここへ移ってきて初めて使った。活動が地域の人に喜ばれており、やりがいを感じている」と話す。

 大森代表は「メンバーは70歳前後が多く、体力的な限界もあるので、更に新メンバーを募っていきたい。地域に役立つ組織として、長く活動していきたい」と決意を語った。

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