【セレベスを収穫する西田さん夫妻=伊賀市北山で】

 地物野菜コーナーに並んだ、大きなサトイモ――。三重県伊賀市北山の西田賢一さん(77)、のり子さん(74)夫妻が育てている、インドネシア原産の「セレベス」という、親芋も子芋も食用に向く品種だ。親芋は重さ1キロを超すものもあり、出荷した地元のスーパーでもひときわ目を引いている。

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 定年前後から「第二の人生の楽しみに」と野菜作りを始めた。「育て方は誰に聞くわけでもなく、2人で試行錯誤した。毎年1年生みたいなもの」。自宅周辺の畑では、主に学校給食への供給用として、ハクサイやダイコン、サツマイモなどを多く栽培・出荷している。

煮物や豚汁の具に

 サトイモはセレベスやエビイモなど7品種を計約1000平方メートルの農地で育てており、今年は猛暑と水不足が影響したものの、セレベスは約50株が収穫できた。火を通すとホクホクした食感が特徴的で、他のサトイモよりぬめりが少ないといい、西田さん夫妻は煮物や豚汁の具として食べることが多いそうだ。

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