【メッセージ札の付いた風船を手にする前池さん=伊賀市山出】

来年閉校・西在田小学校の記念イベントで放つ

 兵庫からはるばる120キローー。11月26日、三重県伊賀市内にメッセージ札の付いた風船が飛んできた。校区再編のため来年3月末で閉校する兵庫県加西市の市立西在田小学校の児童らが同22日の記念イベントで飛ばしたものだった。

 自宅近くの道端でピンク色の風船を拾った伊賀市山出の前池滝男さん(75)は「札が付いていたので拾って持ち帰った。遠くから来たんだなと思った」と振り返る。同小によれば、イベントで300個の風船を飛ばし、26日までに前池さんを含め伊賀市から2人、京都府内から2人の計4人から連絡があったという。

 札には、記念イベントで風船を飛ばしたことや「ありがとう!西在田小学校」の文字、裏面には1年生の児童の「おかねもちになれますように」という願いごとが記されていた。前池さんは同小へ電話を入れ、「書いた子に『努力してしっかり頑張って』と伝えてください」と教員に伝言したそうだ。

 同小の橋尾恵美校長は「過去に風船を拾った三重県の方からのご連絡を機に、10年ほど交流が続いているケースもある。地域の学校として支えてきていただいたことに感謝し、子どもたちが多くの方とつながり、長く交流が続いていくことを願っている」と話した。

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