【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】
交通課長 福本善彦
師走となり、何かとお忙しい日々をお過ごしかと思います。忙しくなると、車を運転している時でもつい違うことを考えてしまい、運転に集中できなくなることがあります。
過去10年の三重県内における交通事故統計を見ますと、12月が最も多く交通死亡事故が発生し、特に午後5時から同7時の時間帯にかけて多く発生しています。また、1月も12月に次いで交通死亡事故が多く発生していることから、年末年始は特に重大な交通事故が発生しやすい時期と言えます。
12月1日から10日までの間、年末の交通安全県民運動を実施します。運動の重点は、▼子どもと高齢者の交通事故防止▼横断歩道における歩行者優先の徹底と安全な横断方法の実施▼シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▼飲酒運転をはじめとする悪質・危険な運転の根絶▼自転車・特定小型電動機付自転車に関する交通ルールの理解・順守の徹底とヘルメットの着用促進、となっています。
交通事故を防ぐために
交通事故の発生にはさまざまな原因がありますが、その中で最も多いのが脇見や考え事による前方左右の安全不確認です。交通事故を防ぐためにまず必要なことは、運転に集中し、前方や左右の安全確認を確実に行うという基本を守ることです。
次に、夕暮れ時の交通事故防止についてですが、車のドライバーは視界が悪くなることで歩行者などの発見が遅れ、発見した時には既に止まれないことがあります。このような交通事故を回避するために、ドライバーは夕暮れ時など少しでも周りが暗くなれば早めにライトを点灯し、前方に車がいない時は遠目ライト(ハイビーム)を使うなど、いち早く歩行者などを発見できるよう努めましょう。
歩行者の場合は、車のドライバーにいかに自分の存在を発見してもらうかが重要となってきますので、反射材を着用し、横断歩道を渡る際には手を挙げるなど、自分の存在をしっかりとアピールするようにしましょう。
大切な命が交通事故で失われることのない、安全安心な交通社会の実現には、皆さまお一人お一人の交通事故防止に向けた行動が必要不可欠となりますので、よろしくお願いいたします。













