【旧細川邸やなせ宿=名張市新町】
三重県名張市は11月13日、同市新町の観光交流施設「旧細川邸やなせ宿」を来年4月から休館すると発表した。運営方法の見直しに伴うもので、期間は半年から1年程度を見込む。この日の市議会産業建設委員会協議会で市が明らかにした。
やなせ宿は、初瀬街道に面して幕末から明治初期に建てられた町家「旧細川家住宅」を活用した施設で、2008年に開館。主屋や蔵などが国の登録有形文化財になっている。
市都市計画室によると、開館以来、地域住民らでつくる「まちなか運営協議会」が市の委託を受けて管理運営を担ってきた。委託料は今年度が589万円。
入館者数は24年度が1万8131人で、最多だった15年度と比べると8000人以上減少。ワンデイレストランや各種教室、やなせ祭りなどのイベントに加え、近年はコスプレ撮影のロケ地登録や夜間貸館といった試行プログラムを実施してきたが、入館者数は伸び悩んでいる。
市は、国土交通省のかわまちづくり事業と一体的な活用に向け、国の補助金を活用して7月から運営手法の調査などを進めている。新たな事業者募集は、今年度内を目指している。
- 広告 -














