【名張市役所=同市鴻之台1】

 三重県名張市は11月12日、市内の公立保育所に通う3歳以上の園児に対し、ご飯などの主食と牛乳の提供を来年4月に開始すると発表した。この日の市議会教育民生委員会協議会で市が報告した。

 市保育幼稚園室によると、現在は公立保育所に通う3歳以上に副食(おかず)のみを提供。主食は白飯を各家庭から持参してもらっていたが、保護者からは主食の提供を求める声もあった。

 新年度からは、炊き立てのご飯などを提供して子どもの食欲増進を図り、保護者の負担軽減や食中毒リスクの回避にもつなげる。費用は、主食費として保護者から月額1500円を徴収する。金額は、主食を提供している市内の民間保育施設での平均額を基に決めたという。

 市内で運営されている公立保育所は現在、薦原保育所、赤目保育所、錦生保育所の3か所だが、市は既に、錦生保育所を今年度末で閉園する方針を示している。市によると、公立保育所で主食を提供していないのは10月現在、県内14市のうち名張、伊賀、鳥羽の3市のみ。

 また、名張市内の公立保育所では3歳以上の園児におやつとして脱脂粉乳などを提供していたが、調乳作業が不要で比較的飲みやすい牛乳に変更する。

- 広告 -