【作品展のポスター】

 ルネサンス期の皮革芸術をよみがえらせた作品展「金唐革」(伊賀市文化都市協会主催)が11月6から11日まで、三重県伊賀市上野忍町の赤井家住宅で開かれる。入場無料。

 金唐革は型押しや彩色を施した豪華な装飾革で、14世紀から16世紀のルネサンス期の寺院や宮殿の壁革として発明され、ヨーロッパ各地に広がった。17世紀には日本にも伝来し、たばこ入れや袋物など生活用品に使用されたというが、19世紀には技術の伝承ができず、「幻の芸術」と呼ばれてきたという。

 今回は金唐革を復元したいと研究を重ね、再現された金唐革制作を継承した京都市在住の德力竜生さんと、故人の父・彦之助さん、母・康乃さんの作品展。

 会期中は平面作品を始め、かばん、財布などの他に、現存するルネサンス期の作品も1点出展されるという。「当時の作品と日本で受け継がれている作品をぜひ見比べてみて」と担当者は来場を呼び掛けている。

 時間は午前9時30分から午後5時(最終日は同4時)まで。

 また、8日午後1時30分から講演会「中興の祖・德力彦之助の子息が語る金唐革のすべて」がある。電話(0595・22・0511)での事前申し込みが必要で、定員は15人。

ワークショップも

 9日午前9時30分、同11時、午後1時30分からは德力さんを講師に迎え、作品展を鑑賞し、革のキーホルダーを作る小学生対象のワークショップ「キッズアカデミーVol・2」がある。参加費は1500円。定員は各回12人。10月29日までに同協会ホームページ(https://www.bunto.com/)内の専用フォームから申し込む。

 問い合わせは同協会(0595・22・0511)まで。

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