【完成した紙バッグの作品を手にする参加者ら=名張市南町で】
高齢者の介護予防を目的としたエコバッグ作り教室が10月23、24の両日、三重県名張市で開かれた。2日間で延べ計約40人が参加し、交流を深めながら楽しく取り組んだ。
情報紙「伊賀タウン情報YOU」を発行する「ユー」(同市南町)が、市から一般介護予防事業の委託を受けて本社で実施。来年2月までに計8回の開催を予定しており、その初回と2回目だった。
教室には、80代までの高齢者が参加。スタッフが読み上げる10個の単語を覚えたり、題から連想される言葉を書き出したりする「脳トレ」で記憶力や発想力を刺激した後、新聞紙とPPバンドを使ったバッグ作りに取り組んだ。
新聞紙のバッグ作りでは、折りや貼りを重ねて土台を作り、イラストや写真が印刷された紙をのりで貼り付けて彩り豊かな作品を仕上げた。

PPバンドの編みかごバッグでは、印刷工場から新聞紙やちらしを運ぶ際に使った結束用バンドを再利用。黒や白、黄、紫、青などさまざまな色があり、縦横に丁寧に編み込んで形を整えた。
初めてかご作りに挑戦した千種啓義さん(82)は「梱包材をこんな形で生かせるとは思わなかった。集中して編むことで頭の体操にもなり、いい時間を過ごせた」と話した。

新聞紙のバッグにヒマワリの写真やサクランボのイラストをあしらった森志津さん(80)は「知らない人とも自然に会話ができて楽しかった。思っていた以上の出来に満足。次は友人も誘って参加したい」と話した。

教室は今後、11月6日、11月20日、12月4日、12月17日、2026年1月22日、2月12日の各日午前10時から開催予定。時間は90分で、参加無料。
65歳以上で名張、希央台、鴻之台、蔵持、緑が丘、川西、梅が丘在住の名張市民が対象。地域外からの参加希望は要相談。
詳しくは、ちらし画像を確認する。
申し込み、問い合わせはユー(0595・62・1551)へ。

















