能楽愛好家が謡、仕舞、能楽囃子の日頃の稽古の成果を発表する「第33回三重の能楽まつり」が10月25日午後1時から同4時40分まで、三重県名張市上小波田の観阿弥ふるさと公園能舞台で開かれる。入場無料。
三重県能楽連盟に所属する桑名、津、伊勢、松阪と名張の5市のうち、今年は伊勢を除く4市から出演する。これまで各市輪番に開いてきたが、今回から松阪と名張で交互に、2年ごとに開催する。
プログラムでは、素謡2番、仕舞13番、連吟2番、独吟5番と笛と太鼓の合奏1番の他、桑名と津の能楽連盟に所属する子どもたちがそれぞれ仕舞を披露する。
名張能楽振興会による「富士太鼓」の素謡からスタートし、北川裕之名張市長による「絵馬」の独吟など、子どもたちを含めて約50人が出演する。各演目の詞章を全て活字化した資料を来場者に無料配布する。
会場には当日100席分の椅子を用意。来場者は、同公園から国道165号を挟んで西約400メートルのJAいがふるさと南部カントリーエレベーター駐車場を利用する。雨天の場合は翌26日に順延。
名張能楽連盟と名張能楽振興会の会長である尾本頼彦さん(84)は「能楽はなじみにくさがありますが、室町時代の初めに完成した世界に誇れるミュージカルです。ぜひ、ご観覧ください」と来場を呼び掛けている。
問い合わせは尾本さん(090・6467・5120)まで。
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