【今季リーグで15得点を挙げたFW神谷(手前右)=伊賀市小田町で】
女子サッカー・なでしこリーグ1部の最終節が10月12日、三重県伊賀市小田町の上野運動公園競技場などであり、伊賀FCくノ一三重はスペランツァ大阪に2‐1で逆転勝利を収めた。前節から順位を1つ上げ、12チーム中2位で今季リーグを締めくくった。
前半17分に先制点を許したくノ一は、39分にFW神谷千菜が右サイドからのクロスに頭で合わせて同点弾を決めた。更にその2分後、神谷のパスを受けたMF渡邊凜がワンタッチでゴールネットを揺らし、わずか数分で試合をひっくり返した。チームはその1点を守り抜き、勝利をつかんだ。
今季の通算戦績は11勝8分3敗で、優勝チームとの勝ち点差は10。総得点はリーグ2位の36点、総失点数も2位タイの21点と、攻守両面で安定した力を見せた。
この試合で今季15得点目を挙げた神谷は、得点王にわずか1点届かなかった。「今日の試合の中でも(他に)チャンスはあった」と悔しさをにじませた。
今季リーグを終え、北村隆二監督は「優勝を目指してきたので、残念な気持ちが強い。勝ちきれない試合が多かったので、チームとして修正していきたい」と語った。主将のMF常田麻友は「2位で終えてしまったのは、悔しさしかない」とした上で、「皇后杯ではWEリーグのチームとも対戦できるので、自分たちの力を試し、優勝を目指す」と話した。
この日はホームタウンデーとして地元の伊賀・名張両市民を無料招待し、735人の声援がスタンドを包んだ。
皇后杯全日本女子サッカー選手権大会で、くノ一は2回戦から登場する。11月16日午前11時から鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で、追手門学院大学と四国大学イーグレッツの勝者と対戦する。

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