【観光戦略推進会議で名張市観光協会の説明に注目する委員ら=同市鴻之台1で】

 三重県の一般社団法人名張市観光協会は10月9日、同市の観光名所・赤目四十八滝(赤目町長坂)に新たな観光案内所を開設し、運営を引き継いだ赤目四十八滝キャンプ場を新名称で再オープンすると明らかにした。市内を巡る観光の流れを生み出し、地域全体の活性化を目指す。

市観光協会の取り組みを説明する玖村事務局長=同

 この日、市役所で開かれた市観光戦略推進会議で、玖村健史事務局長が報告した。

 新設される観光案内所「赤目案内所」は、年間約12万人が訪れる渓谷の玄関口を拠点に、観光客を市内各地へ誘導する役割を担う。場所は赤目自然歴史博物館内で、物販店「mizuoto(みずおと)」(直営)とカフェ(委託運営)を併設する。物販店では、会員事業者の土産物を扱う。オープンは10月17日を予定している。

 一方、給水設備の老朽化などで4月から休業していた赤目四十八滝キャンプ場は、市観光協会が8月に運営を引き継ぎ、再開準備を進めてきた。新名称は「Lodge Akameto(ロッジアカメト)」。従来のバンガローキャンプ場に加え、多機能チャレンジステーションとして、地域体験の拠点としても活用していく。オープンは11月1日の予定で、キャンプ予約の受付も間もなく始める。

 市観光協会は、総務省の「地域活性化起業人」制度を活用し、4月から外部人材を受け入れている。体制強化に向け、DMO(観光地域づくり法人)の登録も目指している。

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